うちの近所の老人会で天華の救済の般若天行が話題になっております。頭を取った方...
今回のQ&Aは、いつもおなじみの質問者と回答者によるものですが、ちょっと面白い質問なので取り上げることにしました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10105708940
近年の天華の救済では、法行者誕生を中心とした普及(布教)活動を行っているということもあり、頭を取ることよりも天華天行力三法行の実践に重きを置いた説明をしてきたように思います。
それであれば、頭を取った人の体験談ではなく、天華天行力三法行だけを繰り返している人の体験談を聞きたくなるのも無理はないというものです。
この質問に対して回答者は、プライバシーを理由に明確な回答を避け、天華あさなる会や各種教室(超写経のすすめ教室や十文字クロス教室など)に参加して、生の体験談を直接聞くことを提案しています。
それはある意味正論なのですが、その回答どおりのことをやろうとしても、実際には天華天行力三法行だけを繰り返している方に会える機会はそれほど多くないかもしれません。地域やタイミングによってはまったくそうした機会が得られない可能性すらあります。
実際のところ、天華天行力三法行だけを何年も繰り返している行者というのも存在します。天華の救済では、法行者になって天華天行力三法行の正しい繰り返しを始めたとしても、ただちに頭を取ることはできないからです。
現在、「頭を取る」というのは、5泊6日の「人間誕生生きざま修行」を終了する(天の行まで終える)ことを意味しています。ただ、質問の意図からすれば、天華天行力三法行だけを続けているとのことなので、頭を取る基礎修行や癒行修行にも参加していない場合を指しているのでしょう。
基礎修行への参加も、すぐにできるわけではありません。法行者になってから、100日以上天華天行力三法行の正しい繰り返しを行わなければなりません。それに加えて、4回にわたる法行者勉強会に参加する必要もあります。
それらの条件を満たすまでに何年もかかってしまうことは少なくないのです。
何も行が厳しいからということではなく、法行者勉強会は開催頻度もそう多くありませんので、4回も受講しようとすれば、結構な期間がかかってしまうこともあるのです。
ここで重要なのは、たとえ時間がかかったとしても、法行者は頭を取る基礎修行を受けて準天行者に進化し、ゆくゆくは頭を取って天行者になることを目指しているということです。
天と出会って法行者になったのは、単に天華天行力三法行を繰り返すだけでなく、頭を取るための第一歩なのです。だから、正しく行を繰り返している法行者は、たとえ時間はかかっても頭を取ることをめざします。
天声・天意では、法行者から準天行者、天行者と進化する過程を、学校の進学にたとえられることがよくあります。法行者が小学生、準天行者が中学生といった具合にです。
だとすると、天華天行力三法行だけを続けている人の体験談を聞きたいというのは、ある意味いつまでも社会人にならずに子供でい続ける人の体験談を聞きたいといっているようなもので、そんなピーターパンのような生き方をできるほど、私たち人間の人生は長くないのです。